あたたかな春の陽気の3月2日。エテルナ高崎(群馬県高崎市)において、「令和6年度埼玉・群馬未来医療人育成シンポジウム」を開催し、同日に「医学生とのふれあい相談会」も実施しました。
午前中に開催した医学生とのふれあい相談会は、医学部をめざす中高生を対象に、現役医学生(主に1年生、2年生)がリアルな学生生活や、医学の難しさや面白さ、受験までの学習経験などについて質問を受け付けたりアドバイスをする交流の場です。
参加してくださった中高生は43名。群馬大学と埼玉医科大学の学生がペアを組んで2~3名の参加者に向き合いました。「中学生の時はどんな勉強をしていましたか」「私立と国立大学法人のそれぞれのよさはどんなところですか」「地域枠で入るために今から頑張ることはなんですか」「医学部に入ってから部活はできますか」など、参加者の中高生は次々と現役医学生に質問をしていました。熱心な中高生たちの質問に対し、医学生たちは自分の経験や反省を含めて、正直に、そして誠実に回答していました。中高生にとって、この日の医学生たちはどのように映っていたでしょうか。「かっこいいですね!」「埼玉医大・群馬大学に行きたいです」という言葉を受けた医学生は「今から勉強すればきっと大丈夫!わたしは本当に勉強大変だったからそうならないように頑張ってね!」と反省をこめたユーモアのある回答に参加者の緊張がほぐれていく様子が見受けられました。両大学の学生の誠実さ、真面目さに加え、ユーモアやフレッシュな様子が参加者の皆さんにもご好評だったようです。
そして午後は、同会場でシンポジウムが開催されました。富山大学医学教育学講座教授の高村昭輝先生による特別講演と、両大学の教員、学生により学修の振り返りと成果について報告がされました。こちらのプログラムの参加者は、会場とオンライン参加を含め約300名に上り、高村先生の演題「未来の医療人~地域医療を守るプライマリ・ヘルス・ケア医とは~」に加え、両大学の取り組みの報告に耳を傾けていただいたことにより、地域医療へのご関心、ご理解をいただく好機になったのではないかと思います。
筆者の思いで恐縮ですが、午前も午後も大活躍の学生たちを見ていたら “群馬と埼玉の未来医療人はとても頼もしいですよ!”と声を大にして報告したく、この記事を書かせていただきました。ご参加くださった中高生のみなさんが、群馬・埼玉の未来医療人に仲間入りしてくださることを楽しみにしています。
シンポジウム抄録集がダウンロードできます。抄録集の画像クリックでダウンロードページへ飛びますので是非ご覧ください。