令和7年度 医学部・保健医療学部の合同IPE(医療安全管理演習)を実施しました |
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令和7年5月24日と31日に医学部、保健医療学部の3年生全員が参加する演習が行われました。令和4年度に文部科学省の補助事業である「埼玉・群馬の健康と医療を支える未来医療人の育成」事業の取組としてスタートしたこのIPE(Interprofessional Education)も4年目を迎え、前年度の全面対面での実習を踏襲し、2学部5学科327人(医学部141人、保健医療学部186人)は、1グループ5~6人、56グループに分かれて半日を2日間、同じメンバーで活動しました。
本演習は、保健医療学部4学科では「医療の基本」として医療安全を学習する科目に位置づけられ、医学部では、導入クリニカルクラークシップに位置づけられています。学生は、それぞれの科目・ユニットの中で、共通の動画を用いて事前学習を行っています。
1日目はヒヤリ・ハット事例を用いたRCA(Root Cause Anarysis:根本原因分析)を行いました。ストレッチャーからの転落、輸血バックの取り違え、点滴の確認ミスの事例から、多職種が連携することの重要性を学びました。
2日目は、生活に困難さを持った高齢女性の暮らしを支えるための計画をチームで立案する演習です。目指す暮らしの姿を描くことを通して本人像を共有するなど、学生は楽しみながらも患者の望む暮らしを実現するための多職種連携とは何かを考えました。
2日間延べ63人の医学部と保健医療学部の教職員が各室に分かれ、学生のワークを促進する役割を果たしました。学生のみならず教員もまさに多職種連携に取り組む演習となっています。埼玉医科大学が目指す、優れた実地臨床医家・医療人の育成に寄与する全学的な取組として、今後も教育の充実を図っていく予定です。