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学びの報告

1年:地域医療とチーム医療「緩和ケア・グリーフケア」を実施しました(埼玉医科大学)

 11月27日(木)、1年生139名を対象に「地域医療とチーム医療」の授業で、緩和ケア・グリーフケアをテーマとした特別講義『きく:いのちのあわい』が行われました。
 埼玉医科大学 川越総合医療センターより儀賀理暁先生、椙山女子大学より森川和珠先生をお招きし、学生たちは“いのち”の揺らぎや“喪失”と向き合う深い時間を過ごしました。

 お二人の先生は、法律や医学的な定義だけでは語りきれない生命の不思議や、人が抱く思いの多様性について語り、学生たちは真剣な表情で耳を傾けていました。

 続くグリーフケアのパートでは、「大切なものを失ったときに生じるさまざまな感情や揺れ」を、森川先生が丁寧に言葉にしていきました。
 悲しみだけでなく、言葉にならない思い、日によって変わる心の動き、その背景にある「その人にとって、何が大切だったのか」という視点の重要性が語られました。

 喪失の形は人それぞれであり、部活の引退や失恋など、「一見小さく見える喪失もその人にとっては大きな意味を持つ」その言葉に、そっと涙をぬぐう学生の姿も見られました。
 教室の空気は徐々に深まり、学生一人ひとりが自分自身や身近な人の“喪失”に思いを重ねている様子が伝わってきました。

 途中には、儀賀先生の素敵なギター演奏と歌と一緒に命をテーマにした森川先生の優しい詩の朗読もあり、静かに目を閉じながら聞き入る学生や、ぐっと引き込まれ真剣な眼差しで聞き入る学生など、それぞれが自分のペースで言葉を受け止めていました。

 講義の終盤、森川先生は「柔軟で、強い、優しい医療者になってほしいなと思っています」と語りかけました。
 学生たちは“聴くこと”“寄り添うこと”の意味を深く感じ取った様子でした。

 いのちの尊さを多角的に見つめる貴重な時間となり、学生たちの中に、これからの医療者としての姿勢が静かに育まれていく特別な授業となりました。