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学びの報告

令和8年度 医学部・保健医療学部の合同IPE(医療安全管理演習)を実施しました(埼玉医科大学)

 令和8年5月16日(土)および30日(土)、医学部3年生127名と保健医療学部3年生158名、合計285名を対象に、医学部・保健医療学部合同IPE(Interprofessional Education:多職種連携教育)を実施しました。

 本演習は、医学部と保健医療学部の学生が混成チームを編成し、多職種連携の重要性や実践的な協働について学ぶことを目的として行われました。学生は1班あたり5~6名、全56班に分かれ、2日間を通して同じメンバーで演習に取り組みました。

 1日目は、医療現場で発生したヒヤリ・ハット事例を題材に、RCA(Root Cause Analysis:根本原因分析)を実施しました。ストレッチャーからの転落、輸血バッグの取り違え、点滴の確認ミスといった事例について、事故に至った背景や要因を多角的に分析し、再発防止策を検討しました。学生たちは、それぞれの専門職の視点から意見を出し合いながら、安全な医療を提供するためには職種間の情報共有や連携が不可欠であることを学びました。

 2日目は、生活に困難さを抱える高齢女性の事例をもとに、その人らしい暮らしを支えるための支援計画をチームで立案しました。

 学生たちは対象者の価値観や希望する生活について話し合いながら人物像を共有し、「将来どのような暮らしを実現したいのか」を実際に絵を描き、可視化しました。患者本人だけでなく、家族や地域との関係性も含めて目指す姿を描くことで、多職種それぞれの専門性を活かした支援のあり方について理解を深めました。

 患者・利用者の視点に立ちながらチームで協働して課題解決に取り組むことで、多職種連携の実践を体験する機会となりました。

 合同IPEの演習を通して、学生たちは互いの専門性や役割について理解を深めるとともに、多職種が協働して患者・利用者を支えるために必要なコミュニケーションの重要性を学びました。

【学生の感想(抜粋)】

  • 多職種連携には知識や技術だけでなく、互いを尊重し対等な関係を築くことが不可欠であると学びました。
  • 専門とする観点が異なるからこそ、自分一人では気付けなかった新たな発見が数多くありました。多職種で意見交換することで、多角的な視点から患者支援を考えることができました。
  • 他学部の学生と積極的に意見交換する中で、自身の知識不足にも気付くことができました。この経験を今後の学修に生かしていきたいと思います。