令和4年度文部科学省ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業選定「埼玉・群馬の健康と医療を支える未来医療人の育成」令和4年度文部科学省ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業選定「埼玉・群馬の健康と医療を支える未来医療人の育成」

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埼玉医科大学・群馬大学

埼玉医科大学


住所地 〒350-0495 埼玉県入間郡毛呂山町毛呂本郷38
毛呂山キャンパス
電話番号 049-276-1109(学務課) 
ホームページ http://www.saitama-med.ac.jp/fm/index.html

教育の特徴

埼玉医科大学は、1972年に旧毛呂病院を前身として医学部単科の医科大学として開学し、1978年に医学研究科、2006年には保健医療学部を設置しました。建学の理念に謳われている教育目標は『すぐれた医療人の育成』で、『高い倫理観と人間性の涵養』、『国際水準の医学・医療の実践』、『社会的視点に立った調和と協力』を具体的目標として、実践してきました。創立50周年を迎え、『患者中心のチーム医療』、『地域に根ざした多様的展開』、『豊富な医療基盤を活かした教育・研究力の向上』を更なる目標に取り組んでいます。
医療や健康について積極的な関心を持ち、保健・医療・福祉の分野で活躍し、誇りを持って社会に貢献する意欲のある学生を受け入れ、医師および保健医療技術者を育成し、社会に送り出すことによって、保健・医療・福祉の発展に寄与することを使命と捉えています。医学部では6年一貫統合カリキュラムを基本とし、社会人及び医師としての基本姿勢、基盤となる医学知識と問題対応能力、診療技能・患者ケア、自ら学ぶ姿勢、研究マインド、コミュニケーション能力、チーム医療、医療の質と安全管理、地域及び国際社会の医療の9つのコンピテンスを身につけた学生を輩出するための学修成果基盤型の教育活動を実践しています。

本事業における役割と期待

本事業では、代表校として、カリキュラムの開発・拡充や映像コンテンツの作成、埼玉県、県内関係機関との連携の推進などの他、事業推進のための役割を担っています。本事業は、ポストコロナ時代に必要となる資質能力を身につける教育を実践する人材養成拠点を形成することを目指していますが、これまで本学で実践してきた低学年からの臨床教育(早期体験実習、コミュニケーション実習、省察)や行動科学・予防医学を基盤とした地域医療教育を、総合診療・プライマリケアや感染症対応に関する教育を強化することによりさらに充実させ、様々な地域の関係者の協力を得て、将来地域で役に立つ医療人育成のカリキュラムとして成熟させていくことを目指しています。

学長のコメント

埼玉医科大学 学長 竹内 勤
地域に貢献するマインドの育成
埼玉医科大学 学長
竹内 勤

埼玉県は、75歳以上人口の増加率が全国一と急速に高齢化が進展しています。県内には、人口集中地区、中山間地区などがあり、それぞれ医療環境は大きく異なり、特に群馬県との県境地域では医療人材の不足が指摘されています。このプロジェクトを通して、群馬大学や地域医療機関と連携し、埼玉・群馬に愛着を持ち末長く地域医療を支える実地臨床医療人の育成を目指してまいります。多くの皆様のご理解、ご支援、ご参加をお願い申し上げます。

国立大学法人 群馬大学


住所地 〒371-8510 群馬県前橋市荒牧町4丁目2番地 荒牧キャンパス
〒371-8511 群馬県前橋市昭和町3丁目39-22 昭和キャンパス
電話番号 027-220-7111(代表) 
ホームページ https://www.gunma-u.ac.jp/

教育の特徴

群馬大学医学部医学科では、医の科学(Science), 倫理(Ethics), 技能(Skill)の探求とそれらの統合による医学の研究と教育の推進、並びに医学と医療をリードする人材の育成に努めています。医師としてのスタートラインに立つにあたり、8つの力として、自己省察力、知識の獲得と知識を応用する力、コミュニケーション能力、チーム医療の中で協働する力、基本的な総合診察能力、地域医療の向上に貢献する能力、医学研究を遂行する能力、自己研鑽を身につけます。さらに、ポストコロナ時代に地域医療を担う医師の基盤として、研究力が不可欠な要素になると考えます。医師に求められる2つの研究スタイル、すなわち、研究者が自らの好奇心に基づき自由な発想で研究を進めるcuriosity-driven research及び社会が抱える課題を解決するための目標を設定し、その目標達成のためにはどのような研究を進めるべきかを考えるbackcasting的研究力の双方を涵養し、地域社会の活性化、ひいては社会に変革をもたらすような成果につなげたいと考えます。

本事業における役割と期待

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、地域における医療体制の見直しや医師の地域偏在、診療科偏在を解消する重要性が再認識されています。本事業では、埼玉医科大学と群馬大学が連携し、医学生に対する新たな教育プログラムの開発・実施を通じて、「地域への愛着と地域医療を担う資質・能力・マインドを持った医師」、「総合診療・プライマリケアから高度・先端医療まで、これから必要となる臨床能力を身につけている医師」の育成を目指します。

学長のコメント

群馬大学 学長 石崎 泰樹
県境地域に焦点を当てた教育の実践
群馬大学 学長
石崎 泰樹

埼玉県は医師偏在指標が全国の中でも最も低く、医師不足は深刻です。また、埼玉県から群馬県への患者流出も多く、人口減少や急速な高齢化が進む中、両県境地域の医療需給、ならびに医師確保は重要な課題となっております。両県の医育機関である埼玉医科大学と群馬大学では、関東北西部で隣接した2つの県にある唯一の医育機関として連携を強化し、地域で必要な知識・技能・態度・価値観を共有する医学生の育成に取り組んでまいります。